沖縄県及び41市町村の〝人口〟〝世帯数〟推移データは、復帰以降どうなっているのだろうか。どこの市町村が一番伸びているのだろうか、気になりませんか?、又は思ったことはありませんか。
この記事では、国勢調査を基に、沖縄県及び全41市町村における人口及び世帯数の時系列データを知ることができます。また、全41市町村につきましては、人口の伸び率の高い順に紹介していきますので、気になる市町村のランキングを知ることができます。
なお、ここでのデータは、下記の記事より入手した「総務省統計局 国勢調査」のデータを用いています。データの期間は、沖縄の日本復帰後初の国勢調査の年1980年から2020年までとなります。
沖縄県の〝人口〟〝世帯数〟推移データを見る
沖縄県の人口及び世帯数は、1980年以降増加を続けています。
その増減指数は、1980年の人口1.326倍、世帯数2.056倍となっています。
時点 | 総人口(人) | 増減指数 | 世帯数(世帯) | 増減指数 |
---|---|---|---|---|
1980年 | 1,106,559 | 1 | 299,015 | 1 |
1985年 | 1,179,097 | 1.066 | 334,778 | 1.120 |
1990年 | 1,222,398 | 1.105 | 368,295 | 1.232 |
1995年 | 1,273,440 | 1.151 | 404,253 | 1.352 |
2000年 | 1,318,220 | 1.191 | 446,286 | 1.493 |
2005年 | 1,361,594 | 1.230 | 488,368 | 1.633 |
2010年 | 1,392,818 | 1.259 | 520,191 | 1.740 |
2015年 | 1,433,566 | 1.296 | 560,424 | 1.874 |
2020年 | 1,467,480 | 1.326 | 614,708 | 2.056 |
全41市町村の〝人口〟〝世帯数〟の推移データ
日本復帰後、初の国勢調査の年1980年~2020年の40年間における〝人口〟及び〝世帯数〟の伸び率をランキング順に見ていきます。
なお、順位の次の(○.○○○倍)は、1980年を1とした場合の増減指数となっています。
伸び率=(増減指数ー1)×100% となります。
例えば、人口伸び率1位の西原町=(2.146-1)×100%=114.6% となります。
〝人口増〟〝世帯数増〟の市町村
人口伸び率1位(2.146倍) 西原町 世帯数伸び率2位(3.377倍)
1980年以降の人口の伸びは、全41市町村中1位ですが、その伸びは2010年以降横ばい状態となっています。
一方、世帯数は、増加し続けています。
人口伸び率2位(2.142倍) 中城村 世帯数伸び率1位(3.934倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに勢いよく増加し続けています。
人口伸び率3位(1.956倍) 南風原町 世帯数伸び率3位(3.047倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
人口伸び率4位(1.953倍) 豊見城市 世帯数伸び率4位(3.031倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
なお、上記の2000年以前のデータは、豊見城村時代のデータとなります。
人口伸び率5位(1.761倍) 北谷町 世帯数伸び率5位(2.836倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けていたものの、2015年から世帯数の増加に対して人口は横ばい状態となっています。
人口伸び率6位(1.646倍) 浦添市 世帯数伸び率9位(2.484倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けていたものの、2015年から世帯数の増加に対して人口は鈍化傾向となっています。
人口伸び率7位(1.629倍) 八重瀬町 世帯数伸び率7位(2.543倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
なお、上記の2005年以前のデータは、旧東風平町と旧具志頭村の合計値となります。
人口伸び率8位(1.601倍) 宜野湾市 世帯数伸び率8位(2.507倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
人口伸び率9位(1.554倍) 読谷村 世帯数伸び率6位(2.581倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
人口伸び率10位(1.544倍) 与那原町 世帯数伸び率11位(2.428倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。特に、近年高い伸びとなっています。
人口伸び率11位(1.505倍) 沖縄市 世帯数伸び率12位(2.378倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
人口伸び率12位(1.472倍) 北中城村 世帯数伸び率17位(2.124倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに1995~2015年の微増傾向後も大幅な増加となっています。
人口伸び率13位(1.450倍) 宜野座村 世帯数伸び率15位(2.172倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加しており、特に2000年以降の増加傾向は大きくとなっています。
人口伸び率14位(1.444倍) 糸満市 世帯数伸び率13位(2.304倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
人口伸び率15位(1.382倍) 名護市 世帯数伸び率14位(2.221倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
人口伸び率16位(1.373倍) うるま市 世帯数伸び率16位(2.159倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
なお、上記の2000年以前のデータは、旧石川市、旧具志川市、旧与那原町、旧勝連町の合計値となります。
人口伸び率17位(1.356倍) 恩納村 世帯数伸び率10位(2.473倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。
人口伸び率18位(1.291倍) 南城市 世帯数伸び率18位(2.099倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。特に、近年は増加傾向が大きくなっています。
なお、上記の2005年以前のデータは、旧玉城村、旧知念村、旧佐敷町、旧大里村の合計値となります。
人口伸び率19位(1.227倍) 石垣市 世帯数伸び率19位(2.003倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに増加し続けています。ただし、近年の人口の伸びは鈍化傾向となっています。
人口伸び率20位(1.172倍) 座間味村 世帯数伸び率22位(1.606倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに乱高下しています。
人口伸び率21位(1.168倍) 竹富町 世帯数伸び率23位(1.571倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに2005年に大きく伸びたものの、その後はともに乱高下しています。
人口伸び率22位(1.109倍) 金武町 世帯数伸び率20位(1.690倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに緩やかに乱高下しながら増となっています。ただし、近年人口は下降傾向となっています。
人口伸び率23位(1.074倍) 那覇市 世帯数伸び率21位(1.676倍)
1980年以降、人口は2000年以前まで30万前半、近年は31万人後半で低迷しています。
一方、世帯数は、増加を続けています。
〝人口減〟〝世帯数増〟の市町村
人口伸び率24位(0.959倍) 嘉手納町 世帯数伸び率25位(1.431倍)
1980年以降、人口は緩やかに減少、世帯数は緩やかに増加を続けています。
人口伸び率25位(0.927倍) 今帰仁村 世帯数伸び率27位(1.318倍)
1980年以降、人口は緩やか乱高下のもと減少、世帯数は緩やかに増加を続けています。
人口伸び率26位(0.900倍) 宮古島市 世帯数伸び率24位(1.569倍)
1980年以降、人口は2015年まで緩やかに減少を続けていたものの、近年増加しています。世帯数は緩やかに増加を続けています。
なお、上記の2000年以前のデータは、旧平良市、旧城辺町、旧下地町、旧上野村、旧伊良部町の合計値となります。
人口伸び率27位(0.897倍) 北大東村 世帯数伸び率26位(1.424倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに乱高下を繰り返し、近年は減少傾向となっています。
人口伸び率28位(0.865倍) 渡嘉敷村 世帯数伸び率30位(1.247倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに乱高下を繰り返し、近年は減少傾向となっています。
人口伸び率29位(0.853倍) 大宜味村 世帯数伸び率35位(1.047倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに緩やかに乱高下を繰り返して減少しており、近年は微増となっています。
人口伸び率30位(0.819倍) 本部町 世帯数伸び率32位(1.229倍)
1980年以降、人口は減少を続け、世帯数は増加を続けています。
人口伸び率31位(0.817倍) 伊江村 世帯数伸び率31位(1.238倍)
1980年以降、人口は2005年まで横ばい傾向にあったものの、それ以降は大きな減少が続いています。世帯数は、2000年まで増加し、それ以降微減傾向となっています。
人口伸び率32位(0.791倍) 与那国町 世帯数伸び率34位(1.136倍)
1980年以降、人口は乱高下を繰り返しながら減少しています。世帯数は、2015年に大きく増加したものの、その後大きく減少しています。
人口伸び率33位(0.784倍) 南大東村 世帯数伸び率28位(1.281倍)
1980年以降、人口は乱高下を繰り返しながら減少しています。世帯数も乱高下を繰り返しながら増加、近年は減少傾向となっています。
人口伸び率34位(0.773倍) 東村 世帯数伸び率29位(1.276倍)
人口は1995年以降、減少が続いています。世帯数は1980年以降緩やかに乱高下を繰り返し増加、近年は減少傾向となっています。
人口伸び率35位(0.750倍) 伊平屋村 世帯数伸び率36位(1.012倍)
1980年以降、人口及び世帯数ともに緩やかな乱高下の後2005年以降、人口は大きく減少、世帯数も減少傾向となっています。
人口伸び率36位(0.706倍) 久米島町 世帯数伸び率33位(1.195倍)
人口は、1990年まで横ばい、それ以降は減少が続いています。世帯数は、2010年まで増加傾向にあったものの、その後は減少を続けています。
〝人口減〟〝世帯数減〟の市町村
人口伸び率37位(0.657倍) 国頭村 世帯数伸び率41位(0.805倍)
1980年以降、人口は減少傾向を続け、世帯数は減少⇒微増⇒2005年以降は減少を続けています。
人口伸び率38位(0.635倍) 多良間村 世帯数伸び率38位(0.983倍)
1980年以降、人口は2005年を除き減少を続けています。世帯数は2000年以降は減少を続けています。
人口伸び率39位(0.629倍) 粟国村 世帯数伸び率40位(0.933倍)
1980年以降、人口は1995年を除き減少を続けています。世帯数は緩やかに乱高下を繰り返し減少しています。
人口伸び率40位(0.617倍) 伊是名村 世帯数伸び率37位(0.991倍)
1980年以降、人口は減少⇒横ばい⇒2000年以降大きく減少を続けています。世帯数は緩やかな増加⇒横ばい⇒2005年以降減少を続けています。
人口伸び率41位(0.568倍) 渡名喜村 世帯数伸び率39位(0.953倍)
1980年以降、人口は緩やかに乱高下を繰り返し、2005年以降減少を続けています。世帯数は緩やかに乱高下を繰り返しながら減少しています。
まとめ
沖縄県の人口及び世帯数は、増加し続けており、特に、世帯数の増加は過去40年で2倍強となっています。
沖縄県下41市町村における過去40年の人口及び世帯数の伸びベスト5は、西原町、中城村、南風原町、豊見城市、北谷町となっているものの、西原町と北谷町の人口は近年鈍化傾向にあり、中城村を筆頭に南風原町、豊見城市の勢いが大きく、その傾向は世帯数で更に大きくなっています。
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