令和5年沖縄県の住宅地平均地価推移、高騰し続けています。
この記事では、沖縄県の推移を踏まえつつ県内市町村の推移について、見ていきたいと思います。
沖縄県の住宅地平均地価の推移を見る
沖縄県の住宅地平均地価は、平成7年61,900円/㎡と全国に遅れてバブルピークに達し、平成11年から大きく崩れ平成20年42,000円/㎡(ピーク時の68%弱・約2/3)と底を打ち平成25年頃まで横ばい状態、その後徐々に回復し、令和元年には1年間で11.7%も急伸し、令和2年にはバブルピークを越え、コロナ禍明けの令和5年4.4%増と高騰を続けています。
一体どこの市町村で地価が高騰しているのか?、気になりますね。
それでは、沖縄県下で再び地価が上昇し始めた平成25年以降において、市町村の地価推移について見ていきたいと思います。
平成25年住宅地平均地価 沖縄県内上位10位の市町村は?
平成25年の沖縄県の住宅地平均地価43,800円/㎡、全国平均の65.2%程度、全国平均を上回る市町村は那覇市、浦添市、宜野湾市、豊見城市、南風原町の5市町にとどまっていました。
令和5年住宅地平均地価 沖縄県内上位10位の市町村は?
令和5年の沖縄県の住宅地平均地価68,100円/㎡、全国平均の87.6%と10年間で22.4%も増、全国平均を上回る市町村は那覇市、浦添市、宜野湾市、北谷町、西原町、南風原町、豊見城市、読谷村の8市町村と3町村増となりました。
平成25年から令和5年過去10年の変動値 沖縄県内上位10位の市町村は?
次に、過去10年間の変動値を見ると、県内6位⇒4位に上昇した北谷町が1.92倍と県内1位の上昇となっています。10年前の北谷町の土地は約2倍に上昇したということです。お金に余裕のある富裕層は、貯金せずに北谷町の土地を買いに走った方も居るのでしょう。
その他、2位宮古島市1.84倍、3位宜野湾市、4位那覇市、5位八重瀬町、6位読谷村、7位西原町、8位沖縄市、9位の与那原町まで、10年間で1.5倍以上の上昇となっています。
私が思うこと
この高騰ぶりは、沖縄観光、沖縄移住、沖縄人気という影響もありますが、ゼロ金利・不安定な株動向なども影響して、年利数パーセントも上昇する安全な資産運用として、沖縄の土地への投機が大きく影響していると考えらえれます。
しかし、昨今の建設資材の高騰などによる建設単価の上昇によって、所得水準の低い県民を対象にした土地活用は極めて困難なものとなってきています。このことを踏まえると、県外の富裕層(移住者)だよりとなり、株価や金利の上昇などによっては沖縄県下の地価上昇にも限りが出てくるのでは、いやでてきて欲しいものです。
昔から住んでいる沖縄県民、本当に沖縄に根付きたいと思っている人々のために、地価上昇は緩やかなものであって欲しい。